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脳神経外科・外科・リハビリテーション科
医療法人 上野医院
山口県下関市秋根西町1-7-26

TEL: 083-256-0200

頭部打撲後の注意点

頭部打撲後の注意点

- 頭部打撲後、当院で診察を受けた患者様および御家族の方へ -

受診直後の頭部単純レントゲン検査、頭部CT検査で異常が指摘されなくても、後になって異常が出てくる事があります。

亜急性硬膜下血腫

  • 通常、受傷直後に意識を失い、その後に覚醒し以後は眠りがちになります。受傷数日経ってから、意識消失をきたしてきます。
    →直ちに救急隊に連絡し、救急病院(脳神経外科のある施設)を受診して下さい。
     緊急手術が必要です。

慢性または遅発性硬膜外血腫

  • 受傷3日以上経過してから頭部CT検査で血腫が確認される場合もあります。
  • 頭痛、物忘れ、言語障害、光をまぶしく感じる、気分不良、嘔吐が出現等様々な症状が出現、持続します。

慢性硬膜下血腫

  • 受傷後、3週間から2~3ヶ月たって発症します。
  • 頭痛、物忘れ、言語障害、気分不良、嘔吐、四肢脱力、歩行障害等様々な症状が出現、持続します。

外傷性硬膜下水腫

  • 上記の慢性硬膜下血腫は血液の成分が貯留しますが、髄液成分が貯留してくることもあります。
    →当院に御相談頂くか、救急病院(脳神経外科のある施設)に御相談して下さい。
     手術が必要となる場合があります。


  • 頭部を強打した場合、受傷6時間以内は、全身状態、意識状態の変化に注意して下さい。
  • 脳震盪の症状で、嘔吐をきたすことがありますが、通常、単発です。短期間に、嘔吐を繰り返す時は、脳腫脹、頭蓋内出血の増悪の可能性ありますので、病院に御相談下さい。
  • 打撲部にできたたんこぶ(帽状腱膜下血腫)は通常2週間程度で消失します。それ以降も、腫脹が持続する場合は当院受診して下さい。

頭部打撲後の注意点